OPC FOUNDATION

 

 

 
1. OPCは計測・制御システム開発のための標準

OPCとは、OLE for Process Controlの意味で、マイクロソフトのCOM/DCOMを利用した標準インタフェース仕様であり、計測・制御システムにおけるシステム開発をサポートする標準インタフェースを提供いたします。OPCはクライアント/サーバ構造を取り、1つのOPCクライアントは1つ以上のベンダーのOPCサーバ(複数)に接続可能です。逆に、1つのOPCサーバは複数のOPCクライアントとの接続をサポートします。
OPCサーバに接続するOPCクライアントを作成するにはいくつかの方法があります。専用のアプリケーションを記述して使用するカスタムインタフェース、スクリプト言語で汎用的に活用するオートメーションインタフェース、.NET Frameworkを活用する.NETラッパーがあります。
OPCサーバに接続するOPCクライアントは、Visual BasicやExcelを利用して容易に構築することができます。また、.NET FrameworkをベースにVB.NETで開発したアプリケーションやASP.NETを利用したWebアプリケーションの構築も容易に行うことができます。

2. 公開済みのOPC仕様一覧

下記はOPC FoundationからリリースされているOPCの仕様です。日本OPC協議会 技術部会では、これらの仕様の日本語概説書を作成し、一般に公開をしております。

3. OPC-DAについて

OPC-DA(Data Access)はクライアント/サーバ型の構成により、各計測制御機器とアプリケーションを接続します。OPC-DAは制御データの同期/非同期の読込/書込み、データ変化通知などの機能を持っており、OPCの中心となる機能を提供する仕様です。標準インタフェースとして利用することでマルチベンダ環境も実現します。
アプリケーションは、 C++ 、Visual BasicやVBAを利用して開発することができます。Visual Basicで開発したアプリケーションとOPCサーバを接続する際には、OPCサーバベンダが提供するオートメーションラッパーを介して接続を行います。
Visual Basic .NETやC#などの.NET Frameworkをベースとしてアプリケーションを構築する際には、OPCが提供する.NET ラッパーを利用することができます。

4. OPC-XML-DAについて

OPC-XML-DAは、OPC-DAをベースに、XMLやSOAPといったインターネット標準技術に対応した仕様です。XML-DAを利用することにより、ファイアウォールを越えたデータ交換も可能になり、OPCの適用範囲を広げることができるようになります。
実装には、従来のOPC-DAにラッパーを利用して実装する方法と、OPC-XML-DAサーバを開発する方法があります。OPCクライアントは、XMLやSOAPの実装をしやすい環境(VB.NETやC#など)を利用します。

 

5. OPC-DXについて

OPC-DX(Data eXchange)は、OPC-DAをベースに、工業用イーサーネットを利用して、異なったベンダーにより提供されているDCS、PLC、フィールドネットワーク間のデータ交換の業界標準仕様です。この仕様の策定にはフィールドバス団体と連携を行っています。
OPC-DXは、OPC-DAサーバの設定や管理インターフェースの仕様を決めています。OPC-DXを利用することにより、リモートコンフィギュレーション、データ交換の異常の診断、パフォーマンスの監視、オフラインコンフィギュレーションなどが可能になります。OPCサーバ間のデータ交換が容易になるので、DCSとPLC間のデータ交換などにも利用することができます。

6. OPC-UAについて

OPC-UA(Unified Architecture)は、 次世代情報インフラとして普及が進む SOAP/XML/Webサービスを基盤としたOPCの新仕様です。既存仕様(DA,A&E,HDA)の統合に加え、情報モデルを定義することにより、 本格的なオブジェクトベースのデータ交換が可能となります。
UAクライアントやサーバの開発に必要なインフラはUA SDKとして .Net / Java / ANSI C/C++の開発環境向けに提供されます。また既存のOPC資産は、 COM ラッパーやCOMプロキシによりなんら変更なしに移行可能で、これらもUA SDKに含まれます。
OPC-UAの適用範囲はプラントフロア内に留まらず、より上位に位置するMESやERPの領域にも適用可能な、安全かつ安定したデータ交換を可能とします。

※UAオブジェクトはVariables, Methods, Events からなり、オブジェクトの構成データ、サービス(機能)、クライアントへの通知サービスを表します。


最終更新日:2007年12月5日